第18章 俺が君を束縛する理由
章「あ、僕、ちょっと」
「ん?」
章「授業…、さぼるな!」
上手く誤魔化しといてな、
そう笑って教室を飛び出してった章ちゃん
どうしたんだろ…。
下手な作り笑いだったなあ…
望「たっだいまあー!ってヤスおらんやん」
「なんかさぼるって」
望「ええ〜ずるない?」
「珍しいよね、さぼるの」
望「ああ…確かに。何かあったんかな」
なんて、そこまで気にとめてないのか、
座って携帯いじり始める望。
章ちゃんのことだ
なんか友達の事で悩み事なのかな
望「あ、淳太くんからメール来た。
出張する事になったからだってさ」
「ええ〜…」
望「1週間やって。濵ちゃんも行くんやて」
「えええ!濵ちゃんも…」
濵ちゃんまでも行くって事は、
海外の企業との取引があるのかな?
濵ちゃん英語覚えたいって言ってたしな。
寂しいなあ…
望「あからさまにガッカリすんな
俺がおるやん!のんちゃんがおるやん!」
「うるさいのは要らないもん」
望「うる、え!?うるさいって!」
「それがうるさいって言ってるの」
このうるさいやつを咎めるのが、
照史くんと智くんしかいないのは
凄く凄く心配だな…