第17章 君を初めて遠ざけた日
ーー智洋side
『神山くんのダンス道具、これね、
私見たの、ちゃんが…』
なんでなん、なんでなんや。
流「神ちゃん!」
「意味分からん、照史くんは
なんでの味方なん?なんで…」
大「落ち着けって!
確かに照史の言う事も一理ある。
証拠もないのに疑うのはあかんやろ」
流「信ぴょう性にかける証言だけやとなぁ
それにしてもなんでそれ信じたん?」
「…最近、俺らのこと避けとるやろ
なんでかなってずっと悩んでてん。
熱で寝込んでもうた時も大丈夫って…言うし」
きっと知らないうちに嫌われたんや
俺はそう思ったから、
なんとか仲直りしたかった。
でも、は、
「話しかけないで、って言うたんやで!
私は大丈夫だから。関わらないでって」
流「…それは…」
大「ほんまに?」
「なんでなん、俺が何かしたん?!」
きっとこの時の俺は未熟で、
まだまだ人との関わり方を知らんかった
だからやと思う。
がズタズタに傷ついてるのも、
それを必死で見えないように、
隠そうとしてるのにも
まったく気付かへんかったんや