第15章 独占欲と喧嘩
勉強に連れ戻され数時間、
淳太くんと濵ちゃんが帰宅した。
淳「珍しく勉強しとる〜」
崇「わ、ほんまや!どうしたん」
「おかえり〜。テスト勉強なんやて」
淳「照史も教えるの大変やろ」
照「こいつ勉強すぐ飽きるからなぁ
子どもよりタチ悪いわ〜。」
崇「代わったろか〜」
疲れてるだろうに照史くんと交代して
ようやく集中し始めた大毅の隣に座る。
濵ちゃん教えるの上手だからなぁ。
淳「あれ?神ちゃんたち居らんやん」
照「朝言うたやん。遊びに出かけてんねん」
淳「3人?」
「女の子たちも一緒だよ」
淳「珍しい事もあるんやなぁ。特に2人」
バタバタしてたからか、
遊びに出たという話は
淳太くん、聞いていなかったんだな。
淳「のんちゃんはしょっちゅう見るけどな」
「え?そうなの?」
淳「よく女の子と寄り道してるで?あいつ」
照「この間もゲーセン行ってたしな?」
淳「に遊びの誘いせんくなったな?」
喧嘩でもしとるん?と
心配そうな顔をする
「してない…」
最近の望はなんだか変だ。
お昼ご飯、いつも一緒なのに
女の子たちと食べるようになった。
この間なんて流星くんも巻き込んでたし。
帰りも女の子と帰るようになったし、
寄り道して帰宅が遅かったりする
照「思春期やし、女の子と遊びたいんやろ」
淳「せやな。チャラいしなあいつ」
そんなんじゃ、ないよ。
たぶん、きっと。
私と距離を置いてるんだ。