第14章 ファンクラブ
ほんまに1回だけやから!、
後日またお願いされてしまった。
いやまさか、
2度目の呼び出しとは。
神ちゃんと流星に勘づかれたちゃうぞ…
「昨日も言いましたけど、そういうことは
やっぱり本人にお願いすることだと…」
だって私が言ったって、
ええで〜って了承する人らではない。
するとしたらお人好しの濵ちゃんと
人生ノリが大事なしげと照史くんぐらいだと思う
淳太くんは本人に直接やだと言いそうだし
『じゃ、本人に直接言うからさ、
さんも同伴してや』
え!?
「ま、まあ同伴するだけなら…」
と承諾したはいいものの、
大丈夫なのかなぁ
章「ちゃーん」
「あ、章ちゃん」
章「次、移動教室やからはよ行こ!」
『よろしくね』
そう言った先輩は、
中へと戻って行った。
そんな先輩を目で追う章ちゃんが
少しだけ苦笑いする。
章「大丈夫?」
「あ、うん、大丈夫」
章「こそこそ話してると神山くん達が
早とちりしちゃうと思うで?たぶん」
「まあ、望が知ってるし大丈夫と思うけど…」
章「そうなん?ならええけど〜
友香たち待ってるから早く行こうや」
そうしてその場は終わったものの…
少しの修羅場は
この後起こるのでした…