第14章 ファンクラブ
先輩が去った後、
私と望も帰りながら先ほどの
対応について注意をする
「後が怖そうだよ〜〜」
望「大丈夫大丈夫。俺がおるし」
「余計心配だわ」
望「嫌なもんは嫌なんやからしゃあないやろ」
そんな言うなや〜!と
すね始める望。
まあ、断り方なら多分だけど
神ちゃんと流星の方が酷いとは思うけど…
「そう言えば何か用だったの?」
望「え?いや。はよ帰ろ〜って探してた」
神ちゃん達が待ってるし、
と上を指さす。
望「急に居なくなんなや、焦ったやん」
「え?外出るって言ったじゃん」
望「呼び出しやって聞いてへん」
「あ、ごめん」
そこまで心配されるだなんて
思ってもみなかったから
望の怒った顔に思わず謝ってしまう。
呼び出しには過剰反応なんだよなあ。
確かに望たちを好きな子からは
時々だけど嫌がらせとか悪口とか言われるけど
最近はさっきみたいに、
遊びの誘いを代わりにしてだとか
一緒にお昼食べたいから聞いてとか
お誘いの代行が多かったりする。
それもこれもこの3人が
女の子たちの話を聞こうとしないからで
この呼び出しも3人が悪い。
嫌なんだったら話ぐらい聞いてやってほしい。
望「だって聞いたら聞いたでしつこいもん
遊ぼ〜お願い!1回だけ〜とか毎回やで?」
「それだけ一緒にいたいんじゃん」
望「嫌やわ気持ち悪い」
気持ち悪いって。
ベタベタ私にしてくる、
あんたの方が気持ち悪いわ。