第13章 昔話〜小瀧望〜 *
離せと突き放してみたり、
構うなと拒絶して。
何がしたいんやろうって自暴自棄。
流星と知り合って、
淳太くんに引き取られた俺は
それでも馴染むなんて出来なくて。
淳「望、ご飯やで〜」
「いらん」
信じきれなかった。
流「望、ご飯はちゃんと食え
お前ガリガリなんやから。ほら」
「…うん」
流星と濵ちゃんの言うことはちゃんと聞くが、
それ以外では聞かへん。
流星は、俺と初めて会ったとき、
流「ちび、痩せすぎやろ」なんて言ってきて
何かと気にかけてくれたええやつで
濵ちゃんは、見た目から中身まで
がちでええヤツって感じ。
いつも笑いかけて安心させてくれるねん。
照「淳太〜。しげがふざけてるで」
大「ちくんなやボケェ!!」
崇「望、ここ来ぃや。美味いで」
ほら、とやっぱり濵ちゃんは
安心させてくれる。
流「望、これやる。美味しいで」
「ありがとう、流星」
流「いっぱい食べて大きくならんとな」
ふふ、と笑う流星は
前の流星とは変わったようだった。
淳「照史、濵ちゃん!学校行くで〜!
流星も神ちゃんもしげも準備したか?」
大「俺出来たで!流星〜はよ食べてしまえっ」
流「ぅお、突っ込むなやあほ」
げほげほ、と咳をしながら
しげの肩を叩く
淳「望はしばらく留守番やからな」
ごめんな、と謝りながら
6人が出かけてく
こうして部屋の中1人、孤独を覚える