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あなたと愉快な仲間たち

第12章 昔話〜重岡,神山,藤井〜 *






小学校に通いながら、
俺は割と女の子にチヤホヤされてた方で


女子を近づけさせん2人からしたら、

結構、ウザかったって思う





流「俺ら先帰るな、しげ」
「え?あ、おん、またあとでな」
智「行こ。流星」
流「おん…」



人とのコミュニケーションとか、
まだよく分からなかった俺は

2人が俺から距離をとっていることに、

まったく気づいてへんかった




仲良くなれることで、

人との繋がりを持ち
2人も嬉しいんじゃないか


勝手な押し付けがましい気持ちは、

やがて2人から
苛立ちとして否定される。




智「鬱陶しいねんお前!!」

差し出したサッカーボールを、
俺の手から叩き落とした

じんわり広がる痛みに表情を歪めた。


流「お前の喜び幸せを俺らに押し付けんな」
智「何が楽しいや、何も楽しくなんてないわ」



ただ俺は、2人に見せたかった


ほんまは友達作るのって楽しいんやって
何も考えへんで楽しく笑えるって。


無条件で人を信じること


「りゅうせ、神ちゃ、待って!」




今さら気づいた。


俺は3人でいる幸せというものを
壊してしまったんやって






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