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あなたと愉快な仲間たち

第12章 昔話〜重岡,神山,藤井〜 *




ほらだから言うたやんけ〜

いつもの声色で、いつもの笑顔で
はしゃいでニヤニヤ笑う。


流「あーも、汚れたし。しげのせいや」
「あははは〜あほやぁ〜」
流「あほはお前や」


むかつくわ、と不機嫌に顔を歪め
着替えに行く流星。

それを見ていた神ちゃんが、
もうやめたれよ?となだめる。



流星がここに来たのは俺より少しあと、

可愛い2人の妹は可愛がられながら
自分の事は物のように扱う両親からの虐待で
この施設へとやって来た。

喋らへんしすぐ寝るし、あほやし


とにかく取っ付き難いやつだった。


それからほぼ同時ぐらいに神ちゃんが来た

家族全員が惨殺され、自らも怪我しながら
ギリギリで生き残り身よりもなく施設へ来た。

目をギラギラさせながら
触れる大人の手を拒み払い除けた



2人は他人を拒絶する事で、

自分を守っていた。




「流星ごめんなあ〜」
流「ええよ、どうせいつもの事やから」


あ、俺はなんで来たのかって?


そりゃ、まあ…あれやん。
経済的理由に決まってるやんか



だから俺は、

2人とは違って孤独じゃないから
分かち合うことが出来へん。



智「2人とも〜飯やで〜」
流「俺いらん、皆で食うのイヤや」
「そう言うなや〜!な?」
智「流星と俺は向こうで食うから」
「んぁー!俺も一緒に食う!!」




いつか2人は離れてくんやないかって、

不安で不安でたまらない。







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