第2章 診療録管理規定
「うるさいわね。じゃぁ、どうすればいいのよ?」
さやは面倒くさそうに俺に言った。
「かっこいい名前にしたいと思うんだ。」
俺はみんなに提案した。
「Hospitalとか?」
悠人がアイフォンを見ながらそう答えた。
「そうそう、そういう感じだよ。俺らにしかないかっこいい医療系の名前ないかな?」
俺は頭を悩ませてしまった。
「メディカルだかロジカルだか何でもいいんじゃない。」
「おっ!それだ!」
さやの一言で俺は思いついて指をさした。
「Medical workerだよ。医療で働いていくんだから医療で働く人っていう意味の名前はどうかな?」
「いいね!」
こうしてグループ名が決まった頃に料理が運ばれてきて話しながら食べました。
「それで曲は誰が作り歌詞は誰が書くの?」
さやが俺に聞いてきたのでやっと乗る気になったんだと思った。
「そこでだ。まずはポジションを決めておこう。悠人はベースの経験ありだからベース担当な。結城はドラム担当。直也はPV制作担当な。それでさやはピアノでいいな?」
俺はポジションの指示をみんなに出した。
「ピアノかぁ。でもどうせやるならシンセサイザーの方がかっこよくていいわ。」
「じゃぁ、さやはシンセサイザーな。それで俺がギターをやるよ。ボーカルは俺ら4人でオーディションで決めよう。直也はサポートメンバーだから入れないけどいいな?そうしてから曲は決めよう。」
「僕はいいですよ。関われる自体光栄ですし。皆さん頑張ってください。」
直也はバンド結成にワクワクしてそう言った。
「曲は持ち寄った曲を歌っていけばいいんじゃない?」
結城の提案で後日みんなでカラオケで決めることにした。そして直也にも判定してもらうべく彼も誘ってカラオケを行うこととなった。
「食事も終わったし、割り勘でいいな。」
俺らは席を立ち会計を済ませると店を出て解散となった。
「それでは判定まで楽しみにな!」
俺は直也に手を振って友達と途中まで一緒に歩いたがそこから1人で帰宅した。
こうしてバンドは正式に結成されたのだ。