第2章 診療録管理規定
「随分楽しそうじゃん。」
結城が嬉しそうにやって来た。俺は直也を友達に紹介して直也に友達を紹介した。
「さすが医大生ってだけあって皆さん頭がよさそうですね。」
直也は感心してそう言った。
「聞いたか?バンドだってよ。でもみんな楽器はやったことあるのか?」
結城がみんなに聞いた。
「俺、ベースなら少し小学生の時にやってたけど忘れてるかもな。大分前だしな。」
悠人 がフードを深くかぶりなおしてそう言った。
「私はピアノならやったことるけど。でもだいたいバンド活動と並行して病院勤務なんて無理よ。greeeenの人達は歯科衛生士だからまだいいんでしょうけれど医者とか看護師しながらできる訳ないじゃない?」
さやは反発してきた。
「確かに無理かもしれないけどやってみなけりゃわからないじゃん。わかたって!資格はそれぞれ取って大学の卒業の課題として結成すればいいじゃないの?それで提出してだめなら就職とか好きにすればいいよ。」
俺はがっくりと肩を落とした。バンドのメンバー集めがこんあに大変だったと思い知らされたのと医大だから余計に難しく思ったのだ。それでも以外にもみんな卒業の課題だけと話に乗ってくれてさやもしぶしぶ承諾してくれた。
これがMedical workerの始まりだった。
こうして大学の友達と他学部交流会で知り合った直也との活動が始まった。
翌日の学校終わりに俺は友達と直也を誘い夕食を食べに行くことにした。
「いらっしゃいませ。何名様でございますか?」
店員が俺らにそう聞いたので俺が答えた。
「5人です。」
「こちらの席へどうぞ。」
俺たちは席に着いてメニューを見ながら注文していった。
「やぁ、こうして皆さんに合えたのも何かの縁ですね。僕は非常に感激しています。」
直也が嬉しそうにそう語った。
「それはようござんした。それでどんなバンド名にするんだ?」
結城が頷いてそう言った。
「俺らは医療系バンドとして活動していこうと思う。そこでだ!医療に凝った名前にしたいと思う。何かいい案はあるか?」
俺はみんなに聞いたが直也はぽかんと口を大きく開けていた。
「何でもいいんじゃない。」
さやはいまだに乗る気じゃないらしくメニューばかり見ていた。
「さやもメンバーのなったんだから協力してくれよ。たっく、メンバーになることを承諾してくれたんじゃなかったのか?」
俺は呆れて言った。