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俺たちはMedical worker

第4章 インテーク


俺は初めて出演したラジオ番組に手ごたえを感じていた。このまま軌道に乗ればいいかもしれないが現実はそんなに甘くないのは知っている。
そして夏休みの間は課題に更けたり楽器店での練習を重ねていった。
そんなある日俺達はファミレスのデニーズで打ち合わせをすることにした。
最近になってみんなが乗り気であり、アルバム作成をしていこうということになったのだ。
「みんな、お待たせ!」
俺がデニーズのドアを開けて中に入るとみんなは入り口で待っていた。
「私達も今来た所よ。」
さやが嬉しそうに言った。
「桐生の名前で書いたけどいいよな?」
結城が俺に聞いた。
「いいよ。それでどれくらいかかりそう?」
「もうすぐよ。」
「5名でお待ちの桐生様。」
「はーい。」
俺らは店員に案内されて席に着いた。
「今回の打ち合わせだけどアルバム作成でいいわよね?」
さやがみんなに聞く。みんなはそれに合わせ頷く。
「ってことはまだメジャーデビューしてないからインディーズか。アルバムってどうやって作るんだ?」
俺は首を傾げた。
アルバムを作ろうといざ言ってみても実際の作り方は知らなかったからだ。
「うーん。」
みんなは考え込んでしまった。すると直也が口を開いた。
「僕ならできそうな気がします。ジャケット写真とかどうしますか?」
「なるほど!直也ならそういうの得意そうだもんな。よし!直也に任せよう。」
こうしてアルバム作成は直也に頼むことにした。
「それでジャケット写真だけど普通ならメンバーのみんなで載るよな。」
悠人は考えながら言った。
「そうだなあ。」
俺達が考えていると店員が水とおしぼりを運んできた。
「水とおしぼりでございます。メニューが決まりましたらお知らせください。」
「はい。」
ここで考えるのは一旦中断してメニューを決めていった。
「うわーうまそう。」
早速結城がメニュー表を見て目を輝かせた。
「相変わらず食い意地だけは張ってるのな。」
悠人が呆れて言った。
「俺大盛りカットステーキにしようっと。」
結城はメニューが決まったようだ。
「私はえっと海老とアボカドの冷たいジェノベーゼにしようかしら。」
さやはさすが女子という感じでパスタに決まった。
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