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俺たちはMedical worker

第2章 診療録管理規定


「歌詞何にしよう・・・。」
翌日、俺は早くにアパートを出て大学に向かった。大学の図書室でありとあらゆる資料を出して歌詞に何が必要か調べた。自分の期限は一週間と決めて放課後も図書室に残り調べ物をしていた。先生からは「よう勉強しとるわな。」と言われて少し戸惑いを覚えた。
「俺って勉強のためにしてるんじゃないのにな。」
と小さく呟いた。
先生が去っていった後さやが図書室にやって来た。
「はぁ、そんなことに時間費やすんだ。もっと違うことに目を向けたらいいのに。」
「いや、良い歌詞書きたいからな。期限は一週間な。」
俺はさやの方を振り返った。そして笑顔で答えた。
「さやも頑張って曲作りなって。」
「はいはい。わかりましたよ。」
さやはため息をこぼして俺の隣に座った。
「それで曲なんだけどエレキトリックな感じにする?それともテクノポップとか?」
「それいいね!それにしよう。」
テクノポップか・・・いいなと俺は思った。
この日、家路について夕食を済ませた後俺は大学の課題に取り掛かるべくパソコンを開いた。
「さて、何から始めようかな。」
机の上には開いたパソコンこ医療系の教科書がずんっと積み重なっている。これまで勉強してきたためか多くは付箋が貼ってある。俺はページをパラパラめくりながらパソコンに打ち込んでいった。
「でも折角のバンドだからな。ポジションはあれでいいんだけど、やっぱり医療系の名前で攻めた方がいいな。」
俺は勉強してるはずがいつの間にかバンドのことを口に出していた。
「おっといけねえ。集中しなくちゃな。」
こうして明日までの課題をやり終えコピーしてファイリングすると俺は明日の準備をして風呂に入った。
「さすがにアパートの風呂は狭いな。まあいっか。」
風呂から出てTVをつけるとある人が目に入った。
「西川史子先生か・・・医者やりながらタレント業もこなしててすごいよな。俺もあんな風になりたいんだけどな。」
まあ、みんなにそう言った所で反対されるんだろうけどな。
「でもバンドで成功させて見せるぞ!それじゃあ、おやすみ。」
俺はテレビを消して歯を磨き終えると明かりを消してベッドに潜り込んだ。



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