第12章 甘い贈り物【加州清光】
【清光】
「ねえ、今日の主変じゃない?」
「そう?別に僕は気にならないけど…」
湯船に浸かりながら安定に話しかける。
「忙しいからって見送りも出迎えも無いんだよ?」
今日に限って!
「主だって忙しい時は忙しいんだよ」
「俺、初期刀だけどさ!初めてだよ!こんな事!」
「しつこいよ!清光。いくら主と恋仲だからってさ…あ、もしかして主、清光に飽きたりして…」
「え…」
飽きた…?
俺…主に…
「なーんて…冗談だよ……え?清光……聞いてる?」
安定の声なんて俺の耳には通らなかった。