第12章 甘い贈り物【加州清光】
「主、加州くん帰ってきたよ」
「え!?もう…後少しなのに…」
後はチョコが固まって、ラッピングするだけなのに。
「時間稼いでおいて!」
「大丈夫、今お風呂に向かったから」
「ありがとう!」
流石、燭台切!
誉をあげたいくらい!
「でも、現世ではそんな習慣があるんだね」
「うん…でも、こうやってちゃんとするのは初めてなんだ…」
友チョコとかはあったけど、好きな人にあげる日が来るなんて…
冷めたチョコをラッピングした箱を眺める。
「そうだ、はい…燭台切。義理…と言うかあまりモノだけど」
「ありがと」
「長谷部も…協力してくれてありがとう」
「あ、主っ!……また、いつでもお申し付け下さい!」