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とある本丸のとある恋物語【刀剣乱舞】

第11章 夢の中でも【長谷部】


「長谷部はずっとお側にいますよ」

夢の中の長谷部はすごく優しい。

温かな温もり。

大きな手。

「大好き…」

ガタン…

夢の中なのにどこからか聞こえた物音。

夢じゃない…

と、言うことは?

「はっ!」

起きると自分の部屋。

いつの間にか眠っていた私。

横を向けば真っ赤になりながら私を見る長谷部。

「は、長谷部!?」

と、言うことはさっきのは全て

聞•か•れ•た。

「違うの長谷部!あれは夢!そう!夢なの!夢の中の長谷部が優しくてね!それで…それで…」

大好きって…

必死に言い訳をする。

夢と理由を付けて。

だんだん寂しくなる…

「主」

「はい!」

夢なら仕方ない

そう返してくる。

「私も主の事大好きですよ。主としてではなく1人の女性として」

「え?」

思っていたのと違う答えが返ってくる。

「女性としてお慕いしてます」

「………はぁ」

まさかの返事に頭がついて来なかった。

「聞いてますか?主」

「聞いてます」

長谷部は片膝を付き、私の手を取ると軽く口付けをする。

「主…いえ、美奈子さん。長谷部は命を懸け生涯共にする事を誓います。主は主のままで私の隣で笑って下さい」
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