第8章 小さな主【鶴丸国永】
「何を探してんだ?俺も探そう」
主の前にしゃがみ、頭に手を置く。
「ちゅーまゆ……ちゅーまゆ!」
今の今まで泣いていた主は俺の顔を見るなりそう言いながら抱きついてくる。
「おっと……」
「ちゅーまゆ!」
腕の中に収まった主はようやく笑顔も見せた。
「もしかしたら主は鶴さんを探してたんじゃ」
「………そうか!」
ちゅーまゆ
つるまる
鶴丸
「鶴さん遠征に行って姿が見えなかったから主は探してたんだね」
「やっぱり主は俺の事が好きなんだな!俺も大好きだぞ!」
俺は主の頬に自分の頬を当てる。
「ちゅーまゆ」
「主~」