• テキストサイズ

【ハイキュー】恋の音*

第2章 初恋(木兎光太郎)


翌朝。

「いってきまーす!」

いつものように唯が家を出ると、

家の前で木兎が待っていた。

「え」

その驚きの声に気付いた木兎は、ただ一言

『おはよう』

と言ってそのまま歩き出す。

なんだかよくわからないまま

唯もついていくが、

二人の間に会話はなかった。


____通学路も中盤に差し掛かってきた。

(なんか…そろそろ沈黙が辛くなってきたな)

いつも煩い木兎がこんなに黙っているのは、

なんだか変な感じだ。

見上げるとその横顔はなんだか

何かに思いつめているように見える。

「先輩?」

『なんだよ』

「…なにか、悩んでますか?」

『……いや』

絶対嘘だ。あれは、悩んでる顔。

/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp