• テキストサイズ

【ハイキュー】恋の音*

第2章 初恋(木兎光太郎)


すっかり先輩はそういうゲスだと

思い込んでいた私は、びっくりして思わず

飲んでいたお茶を吹き出してしまった。

「う、嘘だぁ!」

『嘘じゃねぇよ!

てかおまえに嘘ついて

俺に何の得があるんだよ…』

露骨にげんなりしている先輩が珍しくて、

笑いがこみ上げてきた。

(先輩、かわいい…)

「すみません、ずっと先輩には

それはそれは可愛い彼女さんが

いらっしゃるものだと思ってて」

『…てか、いたことすらねぇよ』

「意外ですね」

『そうか?』

「はい、だって先輩かっこいいし」

そう私が言った途端、

目に見えて先輩の表情が変わる。

少しのことで顔色が変わる様子は、

まるでカメレオンみたいだ。

/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp