第10章 連続爆破事件
「尚、この手紙が届く頃、針は「10」を指す」
「10?」
一斉に時計を見る三人。
「時計ですかね?」
「今は未だ9時前………」
ピロリーン
社のテレビが臨時ニュースを告げる音を発する。
「「「!?」」」
慌ててそちら見る三人。
『午前8時45分頃、○○駅にて爆破事件が発生。この爆破で少なくとも○○名の死亡が……』
「何だと!?」
「○○駅って云えばこの界隈では主要な駅です」
慌てて資料を確認する。
「しかし、そんな大きな駅を1つの爆弾で破壊できるわけない」
「あ、それなんですけど、ここ最近の三つの爆破には複数の爆弾を使っていたようです」
敦が昨日の調査報告をする。
「しかも爆破規模、威力からして国外のものを用いている可能性があるって太宰さんが云ってました。」
「密輸か。然し、一般人と取引するとは思えんが……」
考え込む国木田達だったが。
「取り敢えず現場に迎え!」
「「はい!」」
そうして捜査するも手懸かりは何も得ることは出来なかった。