第24章 神隠しと云う名の
慌てているのか。
おろおろし始める従業員達。
「紬!?大丈夫かい!?」
従業員の慌てた様子を近くで見たのか。
太宰達が一斉に入ってくる。
「拙いな。脱水症状がでている」
「サウナの扉が開かなくなってね。閉じ込められていたのだよ」
「取り敢えず涼しい部屋と冷やすものを!」
「はいっ!」
国木田が素早く指示を出し、従業員が散る。
残った2人で□□と○○を担ごうとするも動かない。
「2人で担げ」
そう云うと従業員が□□を、国木田が○○を担ぐ。
「敦、スポーツドリンクを買ってこい」
「判りました!」
「大丈夫ー?みんなー」
■■もそれに着いていく。
皆が捌けてしまい静まり返る。
「紬も限界だろう」
「ん……流石にのぼせた様だね」
湯上がり用の浴衣を着させる太宰。
着替えを纏めるとヒョイとお姫様抱っこをする。
「おぶってくれたら良いのに」
「顔が見えない」
眼を閉じて力を抜く。
「太宰さん!紬さん大丈夫ですか!?」
「敦君。そのスポーツドリンクを渡してきたら紬の分も買ってきてくれないかい?」
「判りました!」
そう云うと太宰は自分達の部屋に入っていった。
「鍵が閉まった音も形跡も無かった」
布団の上に座り、膝の上に紬を座らせる。
浴衣以外に何も身に付けていない紬の袂に手を忍ばせる。
「ん……冷たいね。治の手」
「紬の身体が熱いんだよ」
撫でるように彼方此方に手を滑らせて
「っ!」
胸にある膨らみを揉む。
「気持ちいいかい?」
「…ぁ」
ピクッと反応しながらも声を必死に押さえる紬をニコニコしながら見ている。
「本当なら今すぐヤりたいところだけどね」
「混浴だったんだから仕方ないだろう?」
「行かなきゃ良いじゃん」
押し倒して袂を広げる。
露になった胸に顔を埋める。
「治っ……戻ってく……あっ!」
一方の頂を舌で遊ばれ、もう片方を手で弄られる。
ガチャリ
「ったく。我慢比べ等するからこうなるんだろうが」
国木田がズカズカと戻ってくる。
「何でも扉が急に開かなくなったらしいよ」
「なっ!」
太宰の膝に頭を預けて横になる紬を見て国木田が固まった。