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【テニスの王子様】千石清純【裏夢】R18

第1章 クラスメイトの千石くん



「希望書いちゃってくださーい」

黒板に書かれた競技はいろいろ。参加したい競技の横に名前を書いてもらって、人数がオーバーしたらじゃんけん。

大体の参加者が決まる。バドミントンはまだ余裕がある。余っちゃってるのは…クラス対抗の二人三脚か。

普段グループからあぶれてしまう子と私が出ることになるかな…?

あれ?人数、足りてる。

「じゃあ、クラス対抗二人三脚は俺とちゃんだね」

千石くんが黒板に名前を書き足す。

「決まったね。先生、今日もう終わりで良いんでしょ?」

「ああ、早く決まったから良いだろ。よくやったな」

「やったー!ラッキー」

ラッキーなんて、謙遜だ。千石くんがみんなをまとめてくれたから、あっと言う間に担当競技が決まった。

清掃班のクラスメイトが清掃を始める中、教壇で黒板の担当競技を紙に書き込んで行く。

「二人三脚、よろしくね」

「あ、うん」

どうしよう、二人三脚って、肩組んだりするよね?そんな、密着したりして、私の心臓は持つんだろうか。

視線を感じて顔を上げると、千石くんと目が合った。

「あ、ど、どうしたの?」

「個人競技のバドミントン、人数余裕あるよね?」

「うん、シングルス、出ようかな」

「いや、ダブルスにしよ」

「えっ」

「いや?」

「嫌じゃないけど、私とダブルス組むの?」

「うん、楽しそうじゃん」

いたずらっ子な目で千石くんが笑う」

「良いんだけど、私バド部だから、ハンデ付けられちゃうよ?」

「うん、でもそれはシングルスも一緒でしょ?」

「まぁね…」

「じゃあ決まり!クラス対抗の二人三脚ともどもよろしくね」

「う、うん」

ああ、またどもった。


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