第4章 好き
感じたことのない感覚が身体を蝕んでいく。
変な感じだけど、もっと欲しくなる、入り口の辺りを指がぐりぐりと押して、また声が出てしまう。
「あっああぁぁっ、あーっ、だ、めっなんか、あっ」
「うん、大丈夫だよ、イッて」
耳たぶを甘噛みされてささやかれる。
「あああぁっ、ふぁぁ…んッ」
唇で声を抑えてくれる。奪うようにキスをすると私の身体は内側からくる快感にびくびくと震えた。
「あっ…はっ。はぁっ、はぁ…はぁ…」
肩で息をしながらしがみついた腕を緩めると、少し潤んだ瞳の彼と目が合った。
「きぃ、ちゃ、んっ」
まだ続く、長いキス。
舌が絡んで、唾液も混ざって、このまま溶け合ってしまいそうだ。
気が付くと、彼の足の間のモノが硬くなっている。
知識だけなのに、キスをしたままベルトに手を伸ばすときぃちゃんが慌てた。
「わ、ちゃん、それ出しちゃうと、俺がまん出来なくなっちゃうんだけど…」
困ったような顔は上気していて、すでにがまんなんて出来無さそうなのに、一応考えてくれてたんだ…。
「うん、続き、する?」
少し笑って聞くと、きぃちゃんは困った顔をしたまま少し考えて、する、と言った。
彼がズボンを脱ぐと、トランクスがテントを張っていた。
上からそっと触れると、それはぴくりと反応した。
「初めて…だよね?」
「うん。初めて」
トランクスの下のそれに興味津々の私を見下ろすきぃちゃん。
もう困った顔をしていない。
「俺も、初めてなんだけど、良い?」
「うん、うれしい」
内心少し安心する。
もしかしたら彼もうれしい?