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【テニスの王子様】千石清純【裏夢】R18

第4章 好き


「わた、私重いから、おろして…」

近づいた顔に照れてか語尾が小さくなっていく。

「重くない重くない♪」

ベッドに下ろしそのまま覆いかぶさる。

「んっ」

キスを落とすと真っ赤な顔で見詰められた。

あ~…かわいいんだけど。

瞳が潤んでいて、熱い。

「き、きぃちゃん」

「うん?」

そんな可愛いあだ名つけられたの、初めてだ。

「えっと、その…」

身体を密着させるように首をペロリと舐める。

「ふぁっ」

身体がびくっと動く。

「緊張、してる?」

潤む瞳が少し揺れる。

「ごめん、ちょっと、可愛くて暴走しちゃった」

舌を出して、起き上がり、横に腰掛けた。

「…」

放心したように手足を投げ出したままのちゃんと目が合う。

「ごめん、びっくりしたよね…?」

少し反省して頬に触れると、その手にちゃんが手を重ねた。

「大丈夫、どきどきしただけ」

笑顔にまた胸が苦しくなる。

「続き…する?」

そんなこと言われて、しないなんて言う男いるんだろうか。

「…する」

ちゃんが起き上がり、俺にキスをした。

触れるだけのキス。

足りないよ、そんなんじゃ。

首を後ろから支えるように抱く。

唇を味わう様に舐める、力が抜けたのか開いた唇に舌を差し込む。

「ん、むぅ」

はぁ、と小さく酸素を取り込もうとする小さな唇。

唇でふさいで、舌を入れ歯茎をなぞった。

さっきちゃんが飲んだ、りんごジュースの味がする。甘い。

長いまつ毛が震えていて、0距離にの顔に見惚れる。

遠慮がちに動く舌を吸うように絡める。

どちらの唾液かわからないけど、ひどく甘い。

「んっ、ふぁ、はぁ、はぁ」

唇が離れるとやっと、という感じで呼吸を始める唇を、指でそっとなぞった。

うっとりとしている様に見えるけど、大丈夫だろうか。

なんか、俺、勢いでとんでもないことしてるんじゃないだろうか。

細めた目は俺を見つめている。

「なんか、すごくドキドキしてて、変なの…」

心臓が持たないかもしれない。

もう一度抱き寄せ、今度は胡座をかいた上に座らせた。


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