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ただ、自由に【刀剣乱舞】

第5章 本丸


四季「・・・と、ら??」

小狐丸「ぬしさま?
・・・おや、これは五虎退(ごこたい)の子虎ですね」




視線を感じたと思ったら今度は私が座ってる膝に何かが擦り寄ってきているような感覚。

不思議に思って梳(と)かしている手を止めて目線を下に下げれば、白い小さな虎が私の足に頭をこしこしと擦り寄らせていた。・・・・・・天使?←




四季「うわ、なにこの子可愛い・・・!
え、小狐丸の知ってる子?」

小狐丸「ええ、まあ。
この小虎は・・・「と、とととと虎くん危ないですよう!??」・・・おやおや」

四季「?
って、・・・お?」


とすっ


何かあわあわした声が聞こえてきて、かと思えば更にちっちゃい虎が集まってきてその内の二匹が私の膝上によじ登った。
わあ、可愛いなーって思ってれば次の瞬間。何かが私の肩に乗っかってきた。

それはどうやら生き物の様で、フサフサの毛が首周りに当たっている。
視界の端にふよふよ揺れてる尻尾の形からして、狐かな?




白髪の少年「ぁ・・・っっ、あぁああ・・・あのっ!」

四季「ん?」

白髪の少年「っっ・・・!!」

口面を着けた少年「・・・・・・・・・」

四季「・・・ねえ小狐丸。気のせいじゃなければあの帽子かぶってる子、私に対して怯えてて・・・その隣に居る黒い口面着けてる子、警戒してるよね?」

小狐丸「ええ、その様ですね」

四季「うわあどうしよ・・・私、自分の身長より小さい子を怖がらせたり虐めたりする趣味は持ちあわせてないよ。このまま大嫌いとか言われたら寝込みそう」

小狐丸「それは一大事ですね・・・」


すり・・・


四季「っと・・・。
・・・ふふ、くすぐったいよ。よしよし、ここを撫でてほしいのかな?」




私は君らの敵じゃないよー、と言おうとした前に肩や膝上に乗っていた狐や虎達がまた擦り寄ってきた。


思わず私がこっちに来る前に懐いてくれた野生動物達にしてたように、それぞれの下顎やら頭を優しく撫でてあげた。
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