第5章 本丸
四季「・・・んー・・・」
小狐丸「・・・!
ぬしさま、お目覚めになられましたか」
四季「・・・・・・小狐・・・丸・・・」
小狐丸「はい、小狐丸でございます」
四季「・・・もふもふー・・・」
小狐丸「ええ、もふもふですとも」
四季「・・・おやすぅ・・・」
小狐丸「おやおや・・・。
私で良ければ添い寝を致しましょうか?」
四季「んー・・・」
・・・って会話をしたような気もするなぁ。
なんて私は思い出していた。
日の傾き加減から見て、今は・・・昼くらいかな?
いや、うん。
取り敢えず現状を把握してみよう。
四季「・・・枕の上に時計・・・。そして霊力が馴染みやすい場所・・・。
(確実に、ここは私の部屋だよね。・・・でも問題は・・・)」
改めて、視線を目の前に戻す。
・・・よく、私寝れてたね。
え、だって・・・。
四季「・・・小狐丸と、寝てた・・・?」
どうやって私の部屋に戻って来たのかは全然覚えてない。鶴丸に運んどいてって言ったまんま寝落ちた訳だし。
けどきっと鶴丸が運んでくれたんだろう。きっと。
うわあ寝首をスパーンってやられてなくて本当に良かった。
・・・さて、安心したのはいいとして。
この現状・・・イン小狐丸の腕の中な状況を、どうしよう。
四季「おーい、小狐丸ー」
小狐丸「・・・・・・」
四季「・・・小狐丸、起きてー」
小狐丸「・・・ん・・・」
四季「あ、起きた」
小狐丸「ぬしさま・・・」
四季「うん、ぬしさまです。
なんか添い寝してもらってたみたいだねー」
小狐丸「・・・ふふ、いえいえ。
目は、覚めましたか?」
四季「うん、もうスッキリ」
小狐丸「そうですか、それは良かった」
寝起きだからなのか、小狐丸は声音をふんわりボイスにしている。
・・・くっ・・・寝て起きたら天使か・・・!←