第5章 本丸
四季「昨日のダメージはほぼ無かったみたいだけど、永らくちゃんとした手入れはされてなかったんでしょ?」
鶴丸「・・・・・・・・・政府調べで知った、って訳じゃなさそうだな・・・」
四季「政府の方はここの本丸の座標しか情報持ってないよ。それだけ特殊って事だし
・・・で。昨日、景趣変更してからずっと考えてたんだよねー」
小狐丸「・・・考えていた・・・。何をで御座いますか?」
四季「今こうしてる間にも、破壊されっ放しの刀剣とか重傷のままの刀剣が居るんだよね?」
千代金丸「ま、そりゃそうなるさァな」
四季「だから、ひとまずみんなに応急手当みたいなのをしようと思って。応急手当って言うか・・・応急手入?」
刀剣男士達は私の言いたい事は解ってくれたものの「どうやって?」と聞きたげな表情を浮かべた。
ふふん、私のチート霊力なめんなよ。
四季「要するに・・・私の霊力をこの本丸に巡らせて破壊されっ放しになってる刀剣は中傷に、重傷の刀剣は軽傷くらいにまで回復できるように手入れするって事。全振りを強制的に」
千代金丸「全振りって・・・何振り居るのかも不確定なんに、大丈夫なんさァ?」
四季「何振り居るのか解んないからこそ、じゃん。
どうせ審神者って言うだけで警戒されるのは解りきってた事だし・・・だったら手っ取り早く、近づかないで手入れした方が効率いいんじゃないかなーと思って」
そこまで言えば千代は解ってくれたらしい。
だけどはあ、と溜息をつかれた。
・・・最近千代が私に対して段々と塩対応になってきてる気がする。