第5章 本丸
赤目の青年「・・・クク・・・ははっ!
なるほど・・・貴女は今までの審神者とは違う人種のようですね」
四季「え?
(わ、笑った・・・!うわあなにこのイケメン笑っても絵になるんだけどどうしよう)」
赤目の青年「ああ、失礼。
私の主となった審神者は、みな私の事を見世物のように扱っていましたので・・・それを、貴女は・・・・・・っふふ」
どうやら彼は今まで自分の主となった審神者とは違う反応を見せた私の事が面白いようだ。
よほど面白かったのか、肩を震わせている。
そはれにしても、見世物みたいに扱われてたなんて。
私だったらぜひともこのモフモフしてる毛並みを撫でたい。こんのすけにも同じ事を言ったけど「やさしくなでてくださいね、あまりぎゅーぎゅーされてはぼくがわれをうしなってしまいますっ!」とあわあわしながら言われた。・・・そのくせ撫でてあげれば「はぅあ〜・・・」と可愛いさ満載な声を出してくる。
もし彼からも撫でて大丈夫だと言われれば是非ともその毛並みを撫でたい。
四季「そんな笑わなくても・・・」
赤目の青年「ふふ・・・失礼。
しかし、私の毛並みを真っ先に触りたいとは・・・。
他の感情は芽生えなかったのですか?」
四季「だって見るからに触り心地よさそうなんだもん。動物好きにとってはそれが第一だよ。
私だったら見世物とかになんか絶対にしないね。そう言う扱い方してた審神者の人間性を疑う」
自分と同じ審神者を軽蔑するような言い方をしたのが意外だったのか、赤目の青年は「・・・なるほど」と興味ありげに呟いた。