第4章 結界
千代金丸「姫の方は大丈夫なのか?」
四季「あっちでも言ってた通り、この土地の霊力と相性いいみたいだから大丈夫」
千代金丸「ふーん、それなら・・・宜しく頼むさァ」
岩融「??」
杖替わりにさせてもらってた薙刀から離れて、千代から刀を預かる。岩融は私が何をしようとしてるのか解らないらしく、その様子を黙って見ていた。
部屋の真ん中ら辺に腰を下ろして、千代も私と向かい合わせるように座った。
・・・まだ左半身が痛むけど、血はポタポタ落ちない程度には治まってきた。土地との霊力の相性って本当に不思議だよね。私の治癒力まで高めてくれるんだもん。
左手で握るのは無理そうだから、千代の刀を私の左側に置いてその上に左手を乗せた。
そして胡座(あぐら)をかいて座っている千代の膝上にある左手に、私の右手を添えた。
一呼吸置いて、意識を集中させた。
四季「・・・・・・依代は太刀。宿りしは千代金丸。
・・・刀剣に目覚めし付喪の神を、在るべき姿へ・・・」
・・・ぽわっ
ぽわ、ぽわ・・・
ぼんやりと私が刀剣に触れてる左手に仄白い(ほのじろい)光が灯る。
私が呪文にも取れる言葉をぽつりぽつりと呟けば、その光はふわふわと漂い始めて千代の身体と依代の刀剣を包み込んでいく。