第4章 結界
鶴丸「・・・おいおい、どう言うつもりだよ岩融・・・」
岩融「どうもこうも、聞いての通りだ。
まだ、主と死合おうと言うならばこの岩融が相手をしよう!」
そう言うと岩融は手に持っている薙刀をぐっと握り直した。
・・・わー、凄い頼もしい。
それを聞いた三日月は軽く溜め息をつくと刀を鞘に納めた。
「・・・いいのか?」と鶴丸が声をかけるけど三日月は私と岩融から離れて行く。
三日月「・・・・・・俺もやきが回ったものだな。
己の私利私欲の為に此処へ来たのならば即刻帰れ。
此処は、審神者と言う存在を良く思っていない付喪神が多い」
自傷気味に呟いてから警告のような言葉を告げられた。一方の鶴丸も溜め息をひとつついて「変なマネはしてくれるなよ、お嬢さん」と言ってから納刀して立ち去って行った。
四季「・・・・・・・・・」
岩融「行ったか。
さて主、立てるか?」
四季「あー・・・厳しいかも」
千代金丸「ったく、一時はどうなるかと思ったさァ・・・。
まさか初日から刀剣男士相手にするとは思っても見なかったやぁ」
岩融「はははは!
まあ大目に見てやってくれ。
あ奴らにも事情と言うものがあるんだ!」
四季「事情、か・・・聲だけ聴いててもあれはよっぽどだよねー」
ふへー、と溜め息と一緒に張っていた気を吐き出した。
・・・何はともあれ、御神木も復活。
本丸の周囲にはちゃんとヒビとか入っていない結界も張り直されていた。