• テキストサイズ

ただ、自由に【刀剣乱舞】

第4章 結界


四季「(届け・・・っ!)」




左腕のズキズキジンジンする痛みに耐えながら、私は必死に右手を御神木に伸ばした。

彼らから完全に背中を向けてる事もあり、鶴丸がどれくらい私に接近してるのか解らない。
けど、相当近くに居るはず。




鶴丸「残念だった、なっ!」


ザシュッ・・・!


四季「、〜〜い゙ぃっ・・・!!」


どさっ



だけど私の右手の指が御神木に微かに触れたかけた瞬間、今度は左脚に激痛が走った。
その痛みに耐えかねて、私はバランスを崩して転んでしまった。
その様子を見ていたのか、千代の焦る声が「姫っ!」と呼ぶ。




四季「・・・っい、った・・・ぁぁ!
ああもう・・・っ、なんで二人して左半身ばっか傷負わせるのさ。なに、私の左半身になんか恨みでもあんの・・・!?」

鶴丸「あんたの左半身ってよりは、あんたが審神者って事に恨みがあるんでな・・・」

四季「恨みがあるのは否定しないんだ・・・、ッ・・・。
・・・それで?
今・・・ここで審神者の私は殺されちゃうって訳?」

鶴丸「・・・俺達に審神者は必要無いんでな」




その綺麗な顔立ちに少し影が落ちる。

審神者が必要無い、ね。




四季「・・・あー・・・春の花ってなんだっけ」

鶴丸「は?」

四季「いいや。
ごちゃごちゃ考えるのは性分じゃないし。
取り敢えず・・・・・・、」




怪訝な表情を浮かべる鶴丸。

私は出来るだけ多くの春の花を頭に思い浮かべて、叫んだ。
/ 96ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp