第4章 結界
こんのすけ「ひめさまぁ・・・っ」
四季「・・・そんな不安そうにしないの。
私なら大丈夫だから」
千代金丸「大丈夫ってお前・・・」
四季「この聲は今破壊されたんじゃなくて・・・今まで破壊された刀剣男士達の聲だ」
私を心配そうに見つめるこんのすけと千代に「行こう」と言って、私は足を進めた。
まだ頭の中で聲が響いてるけど、進まなきゃ。
鳥居から離れて、私達は数メートル先にある本丸の正門へ向かった。
あ、ちなみに。
目の前にある本丸をぐるーっと一定の範囲で囲んでるのが結界だ。その範囲内には私達がたった今入ってきた鳥居もギリギリ含まれている。
この結界から1歩でも外側に出れば、そこはもう敵に感知されてしまう領域だ。
千代金丸「・・・しっかし、よく張られてる結界さァ・・・。
結界としては外とは一切遮断してるようだけど・・・前任の審神者が居ないってのに、ここまで壊れない結界も大した霊力だな」
四季「・・・残念、霊力じゃないよ。これ」
千代金丸「?
霊力じゃないって・・・どう言う意味だよ」
四季「詳しい話は、結界張り直してから。
こんのすけ、時の政府で休んでな」
喋るのも辛そうなこんのすけにそう言えば、「わかりました・・・でんたつじこうがあったら、すぐ・・・もどってきますね・・・」と返してくれた。
そしてぽふんと青と水色の人魂を発生させて、こんのすけは私の肩から消えた。
あ、一応補足。
消えたって言ってもこんのすけは霊界やら現代やらの移動が自由なだけ。