第3章 開門
不規則にぴょこぴょこ外跳ねしている、少し焼けてる焦げ金髪の天然パーマ。
同じようにほんの少し焼けてる肌。
抹茶色の垂れ目。右目のすぐ下には泣きぼくろ。
頭には菊をあしらった、丸い髪飾り。
右耳にはハートを縁どった黄色いピアス、左耳に黒い四葉のピアス。
一番下に白の袖着、その上に襟元から裾にかけて描かれてる不定形な模様がある朱色から山吹色にグラデーションしている着物は緩く着流しとして着用している。
上と揃えるように朱色と山吹色の、甚平の下みたいな感じのを履いている。膝下から下は和柄で橙色のレッグウォーマー。足袋を履いて履物は下駄。
そして忘れちゃいけない、依代の刀剣は黒い布紐で結んで背中に装備されている。柄も鞘も黄金色だから目立つけど、着物が着物だからそうでもない。
見慣れたその姿に、ついつい「今日も平和だな」と思ってしまう。
哪吒「自分で起きたんじゃないよ。
ボクが起こしてあげたんだ」
四季「寝首欠かれかけて起こされたんだけどね」
千代金丸「寝首って・・・相変わらず容赦無いなあ、哪吒は。
まあ、どうせ姫の事だし今日の事忘れてたんだろ」
四季「まあねー。
でもほら、ちゃんと間に合ったんだし。ね?」
千代金丸「ったく・・・。
・・・おっと、そろそろ時間みたいさァ」
呆れたように呟く千代。
・・・もうそんな時間か。