第3章 開門
四季「あ。
そっか、今日から私も本丸のひとつに派遣されるんだっけ」
そっかそっか、そうだった。
今までは送迎する立場だったけど、今日は送迎される立場になるんだっけ。
こんのすけ「そのとおりです、ひめさま!
きょうから、ひめさまはさにわとしてのめいをつとめるためにほんまるへいくんです」
哪吒「そんな大事な日をうっかり忘れるなんて、さすがは四季だよね」
四季「まあ、私だし。
・・・で、こんのすけが居るって事は私がこれから向かう本丸の鳥居と繋がったの?」
こんのすけ「はい!
しょうしょうじかんがかかってしまいましたけど、このこんのすけ・・・しっかりとがんばりましたっ」
ふふんっ、と自慢げに言い張るこんのすけこんのすけ。
え、なにこの可愛い生き物。
よしよし、と肩に乗っかってるこんのすけの頭をぽんぽんと撫でてあげると気持ちよさそうに目を細めた。
四季「そっか、それじゃ後はくぐるだけだね」
哪吒「そう言う事。
まあ、四季の霊力はここより本丸の方が調子いいみたいだしね。向こうでいきなり奴らと鉢合わせしても歯ごたえは無いと思うよ」
四季「鉢合わせって・・・。
前に私と本丸の霊力差異を測定して、座標の登録とかしたからそう言うのは大丈夫なんじゃないの?」
まさかどっかの合戦場に放り出されるとかの可能性も有り得るんだろうか。
それはさすがにめんどい。