第2章 開幕
私が審神者で千代が刀剣男士。
こんのすけが補助妖狐。
審神者の私が自己防衛的に出した霊力と、こんのすけの使った霊術で現代から霊界へ私達は飛ばされた。
・・・うん、ここまでは理解出来た。
でも、なぜ私は霊界へ飛ばされたんだろう。
別に私には霊界へ用事なんて無い。
霊界の存在も知らなかったし。
千代金丸「・・・もしかして、あれから十年経ったからか?」
四季「千代?」
こんのすけ「そのとおりです、とうけんさま。
・・・さにわさまが、とうけんさまをけんげんされてからじゅうのとしつきがながれました」
四季「けんげん?
・・・それって、私が千代と初めて会った時のアレ?」
千代金丸「おう。
審神者ってのは四季も聞いた通り、目覚めさせる力を持ってる。
神降ろしみたいなもんで、刀剣に宿ってた自分を目覚めさせてこの人の身体になる事が顕現って言うんだや。
それから十年経ったから、霊界の方でも四季の霊力を感知されたって言うなら納得がいくさァ」
四季「・・・ふーん。
でも、イマイチ解んない。
私の霊力が感知されたからって、なんで私は霊界に飛ばされたの?」
それは・・・、とこんのすけが何かを言おうとした時だった。