第2章 開幕
四季「・・・へー・・・全くもって知らなかった・・・。
え、て事は・・・神様?」
千代金丸「ま、そうなるわな」
四季「その割にはバリバリ人間と大差無い姿に見えるけど」
千代金丸「そりゃお前、細かい事は気にすんな」
四季「ふーん・・・。まあいいけど。
それで?
なんでその霊界とやらに付喪神の千代ならまだしも、人間の私まで飛ばされちゃったのさ」
千代金丸「さあな。
・・・だがまあ、四季が見たって言う狐がなんか知ってるんじゃないか?」
千代が言ったその言葉に、私もそうかもしれないと思った。
あの子狐の口振りからして何か知ってるのは明らかだと思うし、何より・・・。
きつね?「さにわさま」
そう。
そんな事を言って・・・・・・って、え?
四季「・・・・・・・・・あ。
さっきの子狐・・・」
千代金丸「は?
・・・って、こいついつの間に・・・?」
きつね?「もうしわけありません、ぼ・・・わたくしはまだみじゅくゆえにれいじゅつをつかうことになれてい・・・おりませんゆえ」
本当に申し訳なさそうに、子狐はしょんぼりしながらそう言ってきた。
それはまあ解ったけど、なんかこの子噛みすぎじゃない?