第2章 開幕
四季「・・・?」
可笑しい。
うん、可笑しい。
何が可笑しいって・・・。
四季「・・・ねえ千代、私死んだんだよね」
千代金丸「さあなー、自分もてっきりそうだと思ったんだけど・・・ピンピンしてるようにしか見えないさァ」
四季「だよねー。
・・・・・・よし、ここで脳内セーブデータをロードしてみよう」
千代金丸「ロードする前にセーブしてたば?」
四季「数分前に起きた出来事くらいセーブしてるし」
千代金丸「・・・・・・数分前ぇ?」
四季「うん、だってついさっき起きたじゃん」
千代金丸「……………………」
ついさっきって言葉に返ってきたのはジト目。
え、私は何か変な事でも言っているだろうか。
千代金丸「・・・こっちに来てから二刻くらい経ってるぜ?」
四季「にこく?
・・・えーと、1日四十八刻だから二刻って事は・・・一時間?」
千代金丸「おう」
四季「へー、そんなに気絶してたんだ・・・。
でも覚えてるし。あんな非現実的な出来事、忘れろって言う方が難しいよ」
そんなに気絶していたとは。
ちょっとびっくりしたけど覚えてるものは覚えてる。
私は現状の確認も含めての確認をする為にも、振り返り始めた。