第11章 葛藤
「何…ですか…?」
怖いが勇気を出し、震える声で問いかける。
食料が欲しいのか、殴ってストレス発散したいかのどちらかだろう。
そのどちらにしても1度目をつけられた時点で今回だけではすまない。
だからみんな怖くてたまらないのだ。
16歳の男1
「ちょっと女1人貸せよ」
16歳の男2
「大人しくしてたら痛い事はしねーし、他のガキには何もしないからよ」
その言葉に私を含めた女の子達の顔が強ばる。
私達のグループには友情が無いから自己犠牲をして仲間を守ろうとする人はいない。
私達が何も言えずに固まっている間、男達は少しでも自分好みの顔をしてる子を選ぼうとジロジロと見てくる。
16歳の男1
「じゃあこいつは?」
「…っ!」
16歳の男3
「いいんじゃね?来いよ」
彼らは私を選んだ。
腕を掴まれて路地裏へと連れて行かれる。
抵抗しようにも力の差が大きく、何も出来ない。
「や…やだ!助けて!!」
首を捻って後ろを見たが、みんなは走ってこの場から離れているところだった。
仲間も、誰も助けてくれない。
そんな事分かっていたはずなのに何を期待していたのだろうか。
「……っ」
恐怖から涙が溢れ出て止まらない。
彼らはそんな私を気にせずに路地裏に引きずり込む。
暗くて狭い路地裏に入ると、ワンピースに手を入れて下着を脱がされた。
自分の肌を男達に見られる。
とてつもない不快感を感じ、再び叫ぶ。
「いや!!触らないで!!」
16歳の男2
「ちっ!うるせぇなー!」