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罪と罰【終わりのセラフ】

第26章 上位始祖との戦闘




2人に斬りかかったウルド・ギールス。
彼の本気ではないであろう一振りは、2人でやっと止められるものだった。

そしてすぐに次の攻撃がくる。


フェリド
「わー、やばい」


ウルド・ギールスはフェリドを狙っていた。


「フェリド!!」

クローリー
「フェリドくん!!」


本人は楽しそうに目を輝かせているが、斬られたら殺される。
私達は迷わずフェリドの前に飛び出した。


クローリー
「くっ…!」

「っ!!」


なんとか止めたが、こんなに重いと長時間は持ちそうにない。
短剣を持つ手が震える。

ちらりと上を見ると、ウルド・ギールスと目が合った。


ウルド・ギールス
「下位の吸血鬼がずいぶんはしゃいだな」


私とお兄ちゃんは全力を出している。
だが全く脅威を感じていないらしく、涼しい顔のままだ。


ウルド・ギールス
「今のは手加減した。このまま剣を折って首をはねれる」

「そうだろうけど……!」


そんな事、目の前にいる私達が1番よくわかっていた。


クローリー
「フェリドくん、僕達そんなに持たないけどどうする?」

ウルド・ギールス
「剣を捨てろ、拘束する」


私達に目的はない。
だからこそフェリドに指示を求めたのだが、答えたのはウルド・ギールスだった。


ウルド・ギールス
「風紀を乱した罰は始祖会の協議によって決める」

「剣、おろす…?」


もう限界に近いが、素直に投降するのか。
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