第26章 上位始祖との戦闘
フェリド
「生きても生きても何も変わらず、空が青かろうが暗かろうがいつだって生きる意味なんてなんにもないんだーって事を僕は息子に教えてきたんだけど……」
クローリー
「…………」
笑顔でお兄ちゃんに話しかけるも、お兄ちゃんは返答しない。
でもフェリドはお兄ちゃんの返答が聞きたかった訳ではないようだ。
フェリド
「それがもし間違ってるならさ」
何も言わないお兄ちゃんを気にせず、視線をリーグへと移した。
フェリド
「僕らにちゃんと生きる意味について教えてみろよ。パーパ?」
「……っ」
いつものフェリドからは想像もできないような冷たい声と表情。
あのフェリドがこのような態度をとるのはどんな意味があるからなのだろうか。
もしかして、リーグとの間にある何かがフェリドの執着している事なのか。
そんな事をフェリドの殺気に硬直しても尚、まともに動いてくれている頭で考えていた。
リーグ・スタフォード
「…………」
フェリド
「…………」
リーグは声を出さないどころか全く反応を示さない。
だからなのか、フェリドは罪鍵を作動させるような素振りを見せた。
リーグ・スタフォード
「…………」
その光景をも見ても、リーグは声すら出さない。
だが、反応は見せた。
フェリド
「っ」