第25章 4本の罪鍵
どこが真面目に答えているのか。
クローリー
「じゃあ聞くけどさ」
でも私がそれを指摘する前にお兄ちゃんが話を進めてしまった。
恐らくまた話が逸れてしまうのを避けようと思ったのだろう。
クローリー
「そのナイフって何に使うの?」
フェリド
「うーん」
あれだけ聞いても教えて貰えなかったのだ。
案の定、簡単には教えてくれそうにない。
「わざわざ回収してきたんだからそれだけすごい物かと思ったんだけど」
そう思った私は聞き方を変えてみた。
フェリド
「そうだねぇ〜」
するとその作戦は成功したらしい。
フェリドはナイフを玩ぶのを止め、話し始めた。
フェリド
「色々すごい事ができるのは確かなんだけど、僕はそこには興味がないんだよね」
クローリー
「ふむ…」
フェリド
「お空で戦ってるパパがこの1000年ちょっとの間、ずーっと欲しがってるんだよねー」
その言葉と共にフェリドはナイフを空に向かって指で弾いた。
今も尚、戦闘が続いている上へと向かって飛んでいくナイフ。
フェリド
「この罪鍵を7本」
クローリー
「そうか、リーグ・スタフォードが…」
フェリドの言うすごい事をしたがっているのがリーグ・スタフォードなのだろう。
新たな情報を得た所で、かなりの高さにまで上がった罪鍵というらしいナイフが落ちてくる。
フェリド
「僕は待ってるんだ」