• テキストサイズ

罪と罰【終わりのセラフ】

第25章 4本の罪鍵




鎌はいくつものビルへ勢いを殺さないまま突っ込んでいき、吸血鬼の視力でもすぐに見えなくなる。


「うわ…」


あんなの吸血鬼でも対処するのは一苦労だ。
死にはしなくとも、修復にはかなりの時間を要する程のダメージを受けるだろう。


美十
「こんな攻撃防げる訳が…」

五士
「てかこれもう大怪獣決戦でしょ。人間の俺らに何ができるの?」

「大怪獣決戦…?」


これには人間の中ではかなりの実力者である彼らも弱音を吐いている。
でも五士の言っている言葉の意味がわからずに思わず首を傾げた。


五士
「怪獣でしょ、あんなの。昔テレビでよくやってたし観た事ない?」

「テレビなんて観た記憶ない」

小百合
「あ…、地下都市にいたからですね」


地下に来る前には観た事があるのかもしれない。
でも別に大した事ではなさそうなので深く聞かなくても良さそうだ。


深夜
「………」


そんな緊張感のない会話をしていると、深夜が腕を組んで悩んでいるのに気がつく。


「深夜」

深夜
「ん?」

「どうするか早く決めないと全滅するよ」


ここでじっとしていていつ攻撃がこちらに飛んでくるかもわからない。
1番状況を理解しているはずのフェリドが何も言わないのなら、深夜が決めるしかないのだ。


深夜
「そうだね」


私が早くするように促すと、深夜はようやくどうするかを決めた。
/ 646ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp