第24章 取り憑いた化け物
暮人
「ミサイルは俺が落とす!!」
フェリド
「おー、言うね〜」
暮人の大声が響いたと同時に攻撃が開始した。
日本帝鬼軍側がヘリを弓型の鬼呪装備で攻撃し、百夜教側はミサイルを放つ。
フェリド
「彼が落とし損ねたミサイルがくるよ〜、被弾しないようにね」
「やっぱり1人で落とせる訳ないよね」
クローリー
「だね。しかも結構強力なミサイルだし」
前方に落ちたミサイルは派手に爆発していた。
しかもそんなミサイルが雨の様に次から次へと落ちてくる。
「…!」
ミサイルにより崩壊した地面を飛び越えて行くと、かなり強い吸血鬼の気配を感じとった。
深夜
「暮人兄さん!吸血鬼の貴族が…って、うわ!!」
フェリド
「…見つけた」
どうやらその吸血鬼と戦っているのは深夜らしい。
「目的は深夜の援護?」
フェリド
「そうだよ。仲間がピンチの時は助けないといけないからね」
クローリー
「仲間、ね」
お兄ちゃんと私が思っている事はきっと同じはずだ。
フェリドが深夜達を仲間と思っている訳がない。
そう思っていても私達は口に出さずについて行く。
貴族
「喋る暇なんてないだろ?」
深夜
「あ…」
ようやく姿を確認できる所まで来ると、深夜が貴族に追い詰められているのが見えた。
後ろは壁なので逃げようがない。
クローリー
「おっと、本当にピンチらしい」