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罪と罰【終わりのセラフ】

第24章 取り憑いた化け物




グレン
「…ああ、くそ。やべぇな」


そう、グレンの言う通りまずすぎる状況だ。
あの鎌、1つ1つから強力過ぎる力を感じる。


グレン
「お前ら!来るぞ!!」

ミカ
「くっ…」


既にダメージを負っているミカも剣を抜いて構えた。
お兄ちゃんもいないし、何よりここに下半身を持たないフェリドを放置しておけない。
だから私も短剣を抜いて鎌を見据える。


フェリド
「わっ」


そしてフェリドが地面に落とされたと同時に戦闘が開始した。


深夜
「うっわ、これやばいかも」

暮人
「くっ…、それでもここで倒すんだ」


鎌の力が想像よりも強すぎる。
これだけでも辛いのに真祖はまだ動いていなかった。


「…っ!!」


攻撃を受け流しながらもフェリドが倒れている傍へと少しづつ近づいていく。
まずはフェリドの出血量の確認をしなくてはいけないからだ。


「フェリド!出血と足は?」


それでもなかなか近づけないので、声が届く位置で私は叫ぶ様に声をかけた。


フェリド
「足は大丈夫。出血も鬼になる程じゃないよ」

「くっ…!了、解!」


それならとりあえずフェリドは安心だ。
続いてお兄ちゃんの事も聞こうとするが、隙を与えない攻撃で話せなくなる。


兵士
「伝令!暮人様!城壁外に敵兵です!!」


少しでも気を抜けばやられてしまう中、走って入って来た兵士。
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