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罪と罰【終わりのセラフ】

第9章 吸血鬼化




フェリド
「天使(セラフ)の呪いに触れるのは吸血鬼の世では法に触れるはず、僕が上位始祖会に一言言えば…」

クルル
「…ねぇ、聞こえなかった。上位始祖会に何?」


その言葉と共に辺りに緊張が走る、クルルが僅かに殺気を放ったのだ。
その殺気に反応したのは1つ目のコウモリ。
フェリドは気づいていないのか気にせずその問いに答えようとする。


フェリド
「だから〜僕がこの件を…」


だが、その続きは言えなかった。
クルルがフェリドに向かって攻撃を仕掛けたからだ。


フェリド
「!?」


最初の一撃はなんとか避けれたフェリドだが、次の攻撃には対応できない。
その後は何度も攻撃を受けていた。


フェリド
「っ…!」


フェリドも反撃をする。
その攻撃はクルルにあっさりと避けられてしまった。


フェリド
「ぐぁっ…!」


そしてフェリドの右腕を切断した。
クルルは倒れたフェリドを足蹴にすると冷たい声でもう1度問う。


クルル
「あは!よく聞こえなかったんだけど、もう一度言ってくれる?」

フェリド
「ひどいよクルル…くっつくとはいえ千切られる瞬間は痛いんだよ」

クルル
「このまま首もちぎろうか?」

フェリド
「…それは困るなぁ」


この状況でも楽しそうに会話をするフェリド。
ほんの少しだけ考えると、彼はクルルへと笑いかけた。


フェリド
「よし負けを認めよう。これ以上この件には踏み込まない」

クルル
「……」


それに対し、クルルは信用できないと言わんばかりの顔でフェリドを見る。
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