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罪と罰【終わりのセラフ】

第24章 取り憑いた化け物




その原因を作ったのは今、僕の目の前にいるこの真祖だ。


フェリド
「みんなあなたから始まった。あなたのせいで僕らはみんな呪われたんだ」

シノア(真祖)
「………」


僕の言葉に真祖は特に反応を示さない。
だから改めてもう1度問う事にした。


フェリド
「その目的を聞きたいんです」

シノア(真祖)
「聞いてどうする?」


表情を全く変えないまま淡々と質問で返してきた真祖。


フェリド
「聞いてから判断しますよ」

シノア(真祖)
「だが君を不死にしたのは私じゃない」


真祖の質問には普通に答えたつもりだったが、どうやら僅かに皮肉が滲んでしまっていたのを悟られた。
でも真祖の存在こそが不死の原因なのは紛れもない事実だ。


フェリド
「でも僕の父を呪ったろ?その影響で今がある」

シノア(真祖)
「ふぅん」


どうやら真祖は僕の不満には興味がないらしい。
真祖から少しでも情報が欲しいのだが、対話は厳しそうに感じる。


シノア
「君の父は誰?」


だがそんな僕の考えとは反して、真祖は僕の父を聞いてきた。
知りたいなら教えてやろう。


フェリド
「リーグ・スタフォード」

シノア(真祖)
「へぇ、じゃあこの人間の組織は彼が作ったのかなぁ?」


反応が見れるかと思って教えたが、結局リーグの名前を聞いても真祖の表情が変わる事はなかった。
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