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罪と罰【終わりのセラフ】

第24章 取り憑いた化け物




クローリー
「それで?どうやるの?」


私が部屋から出た事を確認してお兄ちゃんはフェリドに問いかけた。


フェリド
「吸血鬼化を止めるには…」

「!」


その声と共に感じたのはフェリドの強烈な殺気。
なぜ殺気を放つ必要があるのだろうか。
こちらからは中が見えないので状況がわからない。


フェリド
「吸血鬼になる前に殺せばいいのさ!」

「なっ!?」


想定外の事態に私もつい声が出てしまった。
だが、驚く事はそれで終わらない。


「…!」


突如現れた1人の気配。
それは間違いなく暮人の傍にいた例の化け物の気配だ。


フェリド
「うは、出たな」


次に聞こえてきたのは楽しそうなフェリドの声だった。
中では本当に何がおきているのだろう。


フェリド
「クローリーくん!!」


声からしてこれが先程言っていたやばそうな時なのかもしれない。
それなら早く指示通りここを離れなくてはいけないが、どうするべきか。


「!?」


そんな事を考えていたら研究室と廊下の間の壁が破壊されてしまった。


「…は?」

兵士1
「うわぁ!!」


壁から飛び出したのはフェリドの首。
その光景には私だけでなく、少し離れた所にいた兵士も驚いている。


兵士2
「な、なんだ!?何があった!?」

兵士1
「暮人様を呼べ!!」


彼らは動揺しながらも暮人の元へと走っていく。
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