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罪と罰【終わりのセラフ】

第24章 取り憑いた化け物




真昼は第二位始祖とまで繋がりがあったという事実にはさすがに驚いた。
吸血鬼とも関われる人間。

そんな真昼が恐ろしく思えてしまう。


クローリー
「リーグ・スタフォードの事?」

フェリド
「ああ、僕らの父さんだ」

「………」


この反応、もしかするとフェリドは真昼の事を知っているのではないだろうか。
第二位始祖であるリーグ・スタフォードと知り合いのフェリドなら、人間の真昼と関わりがあった事を知ると普通は驚きそうなものだ。
でもフェリドは平然としている。

よく考えてみるとフェリドに真昼の事は聞いていなかったので、落ち着いたら聞いてみるのもいいかもしれない。


フェリド
「じゃあ行こうか、2人とも」

クローリー
「どこへ?」


そう告げて歩き出したフェリド。
私と顔を見合わせてからお兄ちゃんはフェリドに問いかける。


フェリド
「真祖の様子を見に」

「え…」

フェリド
「父さんは真祖を追ってるはずだからね。先回りしないと」


私達にそれだけ伝えてフェリドはさっさと行ってしまう。


「行く?」

クローリー
「そうだね。置いていかれても困るし」


フェリドの行き先はきっとシノアが運ばれた研究室だ。
歩き出したお兄ちゃんに続くように私も後ろをついて行った。



*****



研究員1
「鬼呪の暴走薬をもっと入れろ!!」


慌ただしい声が聞こえてくる。
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