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罪と罰【終わりのセラフ】

第24章 取り憑いた化け物




グレン
「お前…急に元気そうだな」


でもミカ以外はもう優ちゃんの事を気にしていなかった。
グレンは先程とは全く雰囲気の違う暮人に声をかけている。


暮人
「ああ、化け物からの攻撃がなくなった。どうやらシノアの方に行ったらしい」

グレン
「お前が当主なのにか?」

暮人
「シノアの方が優秀なんだろう。なにせ真昼の妹だからな」


暮人が付け加えた言葉にまた真昼の名前が出てきた。
優秀で天才だった柊 真昼。

そんな彼女が私とどう関わっていたのか全く想像ができない。


「………」

グレン
「………」


グレンはこちらを見ていたらしいが、目が合った瞬間に逸らされた。


暮人
「お前、百夜 優一郎に関して何か知ってる事があるだろう?」

グレン
「ない」

暮人
「お前のお気に入りだろ」

グレン
「俺にはない」


諦めない暮人に否定し続けるグレン。
暮人が疑う理由もわかるが、これでは絶対に話さないだろう。


暮人
「ならいったいどこから連れて来た?」


だから暮人は質問を変えた。


グレン
「…真昼が」

暮人
「まだ真昼の名前が出るのかよ…」


少し躊躇いつつも答えたが、また真昼だ。
死んでいるはずの真昼はどこまでいろんな事に関わっているのか。


グレン
「あいつが死ぬ前に第二位始祖と繋がっていた。百夜教にいた斉藤って名乗っていた奴だ」

「…!」
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