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罪と罰【終わりのセラフ】

第24章 取り憑いた化け物




ミカの言う通り、日本帝鬼軍と敵対関係になりつつある優ちゃん達は帝鬼軍が知らない情報を漏らすべきではないのだ。


優一郎
「そんな状況じゃない。シノアが化け物に取り憑かれ…」


それでも優ちゃんにそんな理屈が通じる訳がなかった。
せっかく優ちゃん達の為に言ってくれているのに受け入れようとしない。


暮人
「そう言うお前は誰なんだ?何者だ?」

ミカ
「…優ちゃん」


突然、優ちゃん自身のことを聞いてきた暮人。
ミカは話すなと優ちゃんの服の裾を引っ張りながら呼びかけていた。


優一郎
「俺も阿朱羅丸も記憶がないんだ」

暮人
「………」


優ちゃんにミカの意図が伝わらなかったのか、それとも無視をしたのかはわからない。
だからか、何の迷いもなく暮人に話してしまった。


優一郎
「俺の記憶がシノアを救う助けになるなら…」

ミカ
「優ちゃん!!」


今度は先程の比にはならないくらいの声でミカは優ちゃんの言葉を遮る。


優一郎
「俺の事を調べてくれ!」


そんなミカの願いも虚しく、優ちゃんは暮人が望んでいる言葉を口にしてしまった。


フェリド
「ミカくん残念だったねー」

クローリー
「だね。せっかく止めてたのに」


2人がこう言うのだからやはり優ちゃんは選択を間違ったのだろう。
こんな事を話している間にも、優ちゃんは兵士達に捕らえられていた。


「………」
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