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罪と罰【終わりのセラフ】

第23章 帝鬼軍の首都




寧ろ態度が悪化した。
葵は軽蔑し、冷たく言い放つ。


三葉
「ね、寝てなんか…」


さすがの三葉も弱々しいが言い返した。
そしてもう1人の当事者である優ちゃんも黙ってはいない。


優一郎
「その柊が俺達を裏切って…」


「………」


柊の事を罵倒する発言。
その瞬間、葵が兵士達へ合図を出そうとした。


シノア
「はい、もう充分です。柊の悪口をここで大声で言わない」

優一郎
「んー!!」

鳴海
「ったく…そうじゃなくても警戒されてるのに」


でもその前にシノアと鳴海に止められる。
口を塞がれ、動きを止められた優ちゃんは何か言っているがこれは気にしない方がいいだろう。


グレン
「何のろのろしてんだ」


そんな時、今まで話に入ってこなかったグレンがやってきた。


グレン
「早く入れ。柊 暮人が待ってる」

兵士1
「暮人様?」

兵士2
「あいつら暮人様に呼ばれてるのか…」


柊 暮人の名前が出てから兵士達の警戒が解ける。
吸血鬼がこんなにいるのによく解けるなと思うが、所詮彼らはその程度の人間なのだ。



「…私はあなたを信じてない」


呆れながらもビルの中へと歩き始めた時、葵がポツリと呟いた。
彼女の視線は真っ直ぐグレンに向けられている。



「自由にさせませんよ」

グレン
「あ、そう。好きにしろよ」


でもグレンは気にせず去って行った。
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